漏水は屋根だけではなく、外壁のひび割れから起きる例も相当多いのが現状です。そこで、屋根用に開発されたアクリルゴム系塗膜防水材「アロンコート」を、外壁面にも施工できるよう改良を加え発表されたのが「アロンウオール」です。2000年に改定されたJASS8防水工事から、アクリルゴム系塗膜防水工法・外壁仕様は塗膜防水工事の標準仕様に規定されています。コンクリートを劣化させる要因を塗膜でシャットアウトするため、中性化、塩害、アルカリ骨材反応などにも十分効果があります。塗膜は柔軟で下地追従性が良く(計算値:-40℃まで)、低温でクラックが開く環境下でも十分な性能を発揮します。
「万国津梁館」は、2000年に開催された九州・沖縄サミットの首脳会合に選ばれた議場です。立地環境は、沖縄本島のブセナ岬に位置し、沖縄の美しい海が目の前に広がっています。この建物を永く維持するために豊富な施工実績と塩害防止効果が高い「アロンウオール」が採用され、ノーメンテナンスで13年経った今もなおその美しいたたずまいを残しています。このように「アロンウオール」は外壁防水工事に求められる機能と意匠を同時に両立させ、幅広いニーズに対応した画期的な工法であり、学校、病院、マンション、商業施設、工場、倉庫など1億m2を超える豊富な施工実績がそれらを物語っています。